
真宗大谷派について
真宗大谷派は、親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗の一派です。
本尊は阿弥陀如来一佛。真宗本廟(通称・東本願寺、京都市)を本山とし、「大派」「谷派」「お東」など様々な呼び方で親しまれてきました。全国およそ8,600か寺を数え、その広がりからも、当派が長きにわたり多くの人々に受け入れられてきたことがうかがえます。

歴史を辿ると、本願寺第11世・顕如が織田信長との和睦を選んだ際、
長男の教如は徹底抗戦を主張して顕如と対立。その後、慶長7年(1602年)教如が徳川家康の寄進を受けて京都烏丸に東本願寺を建立し、東西分立が始まりました。



その後、明治14年(1881年)に宗派名を「真宗大谷派」と正式に定め、現在に至ります。
「大谷」の名の由来は宗祖親鸞聖人の墓所が営まれた京都・東山の地名に由来します。江戸初期には東西が敵対していましたが、時代を経るにつれ関係は徐々に緩和し、戦後は良好な関係が築かれてきました。時代の流れに翻弄されながらも、それぞれが長く人々の心の拠り所でありつづけたことがうかがえます。

特色は、出家や厳しい修行を必要とせず、在家のままで信仰できる点にあります。自らの厳しい修行から浄土往生を目指す「自力」ではなく、阿弥陀如来のはたらきに委ねる「他力念仏」を根本とし、日々の「称名念仏」と教えを聞く「聞法」を重んじています。肉食妻帯を禁じる戒律を持たない点も特徴的で、これが庶民に広く受け入れられた理由の一つとされています。

お坊さんのイメージに多い「出家」ではなく、社会生活を送りながら御仏の教えを聞くという信念から、剃髪の決まりもありません。
一度は通る道ではありますが、その話はまた別の機会に…。
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